小林 :
御社のサービス、商品を細かく見ていくと他社にはないサービスや商品があることに気が付きます。たとえば「代替機輸送サービス」や「日中英の3言語カスタマーセンター」などがそれの一部ですが、お客様の視点で開発された商品、サービスだ、ということは容易に察しが付きます。
まずは根元にある“理念”のようなものからお話を聞かせていただけませんか?
吉竹さん :
例えば私の実体験なのですが、中国を家族旅行中に美術館に行く途中に迷ってしまったことがあって、困った挙句に自社のカスタマーセンターへ電話したことがあったんです。現在地と行きたい場所を伝えると、googlemapを見ながらナビをしてくれて、チケット売り場では中国語がわからない私に代わって受話器越しに通訳をしてくれたんです。
私自身とても助かりましたし、弊社のサービスを誇りに思った瞬間でもありました。
弊社のお客様はビジネスでのご利用や海外旅行のお客様がほとんどです。前者では重要な成果を上げる必要があるのが通常で、後者では年に何度もない特別なハレの機会です。海外出張や海外旅行というお客さまの大切な“その瞬間”を全力でサポートさせていただきたいと常日頃考えてサービスを展開しております。
ニーズを掘れば、ウォンツが見える!
小林 :
レンタルした端末を紛失・故障したときに素早く代替機をお届するサービスもありますが、そのサービスに至った考えをお聞かせいただけますか?
吉竹さん :
携帯電話を例に挙げますと、当社の海外用携帯をレンタルするお客様は通話がしたいワケではないんですね。ビジネスにおけるミッションを完遂させるにはどうしても現地で通話する必要があって、その問題を解決する重要な欠かせないツールがレンタル用海外携帯電話だったんです。
その携帯電話を仮にお客さまの責任で紛失されたとしても、「お客様の責任だから仕方がないでしょう」と突き放すのではなく、まずは「ウォンツを満たすためのサービスは?」と考える。お客様がご自分のミッションを完遂するにはやはり海外で使える携帯電話が必要なワケです。そうすると、「ひとまず責任問題は横に置いておいて、まずは代替機を弊社の持つ最短ルートでお届けしましょう」ということになる。そんな思いで「代替機輸送サービス」を展開させていただいてます。
現在では、北米・アジア・ヨーロッパ・オセアニア・中南米の16か国、20都市にデリバリー拠点を設け、世界各国でトラブルに対応できる体制を整えております。
つまり我々が提供できるサービスは“通信を通した『安心と便利』”なのだと定義しているのです。
「あったら便利」がそこにある。
小林 :
「お客様のウォンツを満たす」そんな観点でみると、豊富なバッテリーレンタルのオプションもお客様視点で取り揃えた商品なのですね?
吉竹さん :
そうです。
Wi-Fiルーター用に取り揃えているモバイル充電器のレンタルは3種類あります。
ご存知のようにモバイルWi-Fiルーターは繋ぎっ放しにしておくと結構バッテリーの消耗が早いものです。
「慣れない外国でWi-Fiルーターのバッテリーに不安を抱えるならば、バッテリー充電器も取り揃えて不安を解消しよう」と考えたわけです。
初めはWi-Fiルーターが1.4回充電できる充電器(エネループ)1種類のみのレンタルでしたが、
Wi-Fiルーターを使う方は、スマホやタブレット、ノートPCも使いますから、それらの機器のフル充電も可能なバッテリーもレンタルしよう、
ということで、現在は3種類の充電器を取り揃えております。
小林 :
確かにWi-Fiだけでなく、その他のモバイル端末やゲーム機等も外出先で充電できると便利です。
成田・関空の各空港に直営のモバイルセンターを設けていらしたり、
また羽田空港国際線出発ロビーに直営のブース出されているのも御社のみのようです。
吉竹さん :
弊社では空港における端末の受け渡しもできる限り自社のスタッフで対応するようにこだわっております。協力会社に委託して経費を節約する方法もありますが、そうすると空港受け渡しカウンターではただ端末を渡すだけになってしまう。
端末の使い方に不安を感じている方が多くいらっしゃいますから、使い方の説明など細かなお客様のニーズに対応するには直接社員が対応するしか方法がなかったんですね。
小林 :
業界初のテザリング端末のレンタル「スマートWi-Ho!」のリリースもあり、御社の動向に目が離せません。
今後も何か新しいサービスをリリースする予定はございますか?
吉竹さん :
はい。色々と考えておりますが、今は内緒です。(笑)
トレンドをしっかりと先取りしながらサービスを展開していきますので今後もご期待ください。
小林 :
本日はありがとうございました。
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