シンガポールのWi-Fi、インターネット事情について
多民族からなるシンガポールは世界的に見てもいまやIT先進国です。一般家庭へのインターネット普及率はほぼ100%とといわれ、日本と変わらないネット環境が整っているといえます。シンガポール政府が提供しているwireless@SGをはじめ、街中のいたる所でフリーWi-Fiが飛んでおり、日本よりもフリーWi-Fi環境が進んでいるといえるかもしれません。シンガポールの2大電気通信事業者はSingtelとStarhubです。その他にM1などがありますが前述二者が多くを占めている印象でした。では、シンガポールを旅行するにあたって、快適にインターネットを利用するためにどんなWi-Fiの利用方法があるのかをご紹介します。
シンガポールでインターネットを利用する方法
1. 現地のフリーWi-Fiを利用
2. SIMフリーのスマホまたはWi-Fiルーターを持っていき、現地でSIMカードを購入する
3. シンガポール用のWi-Fiルーターを現地でレンタルする
4. 国際ローミングサービスを利用する
5. シンガポール用のWi-Fiルーターを日本でレンタルして持っていく
これらのインターネット接続方法のメリット・デメリットを見ていきましょう。
1. シンガポールのフリーWi-Fiを使うには
まずはチャンギ空港の♯WiFi@Changiを利用
インフォメーションでWi-Fiを使いたい旨を伝えパスポートを提示すると、ハウツーとパスワードの数字が書かれた紙をくれます。この通りにアクセスすれば3時間だけ無料でWi-Fiが使えます。空港に居る限りは、速度も気にならず調子良いです。
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チャンギ国際空港に到着 |
♯WiFi@Changi ログイン画面 |
カントリーコード「81」や パスワードを入力 |
wireless@SGに登録
こちらはシンガポール政府が行っているフリーWi-Fiのサービスです。ブラウザを立ち上げて登録する必要があるので、先に述べた♯WiFi@Changiにまず繋いでから登録しましょう。singtel wireless@sgとグーグル検索すれば一番上に出てきます。シンガポールの電気通信事業者Singtelのサイトへ飛び、下の方へスクロール。Non-Singtel Customersの横にある赤いSign Up Now!をクリック。Registrationの青いページになったら、Foreign Mobile Numberの方で必要事項を登録(電話番号は日本は+81です)。完了するとIDが表示されるのでスクリーンショットでも撮っておきましょう。そしてSMSにパスワードが送られてきます。これでwireless@SGが入るところでID、パスワードを入力すれば利用出来るようになります。
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Non-Singtel Customerの赤いSign Up Now!をクリック。 |
名前や電話番号などを入力。
I agree…横のボックスにチェック! |
SMSにパスワードが送られてきます。 |
空港や主要なショッピングモールや観光地でも使えるというものです。しかし、実際に使ってみたところショッピングモールや空港では入るところはありましたが、その他の観光地などでは使えるところはまだまだ少ない印象でした。例えばスターバックスではwireless@SGとMyRepublic@Starbucksの両方が入りましたが、後者の方が圧倒的に速かったです。wireless@SGは使える場所でも少し場所が変わると非常に速度が落ちてしまったりと使い勝手はまだそれほど良くないようです。あまり期待しない方が良いと思います。
その他のフリーWi-Fiスポット。 スタバ、マック、KFC
カフェやショッピングモールやホテルなど、それぞれのWi-Fiサービスが簡単な登録で受けられます。ただしその場所でしか使えないので、場所を変える度に新たなフリーWi-Fiスポットへの登録・ログインが必要になります。
日本でもおなじみのスターバックス、マクドナルド、KFCのWi-Fiはわりと簡単な登録で快適に過ごせます。シンガポールに多数店舗のあるヤクン・カヤトーストやトーストボックスなどのカフェでは試してみたところ、フリーWi-Fiは無いようでした。その他MRTの各駅などでもWi-Fiが飛んでいるようなのですが、実際に駅のホームで繋ごうとしたところうまくいきませんでした。
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スタバのフリーWiFIログイン画面 |
マックのフリーWiFIログイン画面 |
KFCのフリーWiFIログイン画面 |
ショッピングモールのフリーWiFi
シンガポールに多数あるショッピングモールでもWi-Fiが使えます。North East Lineのファーラー・パーク駅前にあるシティスクエアモールや、East West LineとDown Town Lineが乗り入れるブギス駅前のブギスジャンクションやブギスストリート、ブギス+などではショッピングモール自体がWi-Fiを提供していたり、各店舗がWi-Fiを提供しているので何かしらのフリーWi-Fiをゲット出来ると思います。またマーライオン近くのワンフェラートンというモールでもフリーWi-Fiが使えました。
シンガポール動物園とフリーWiFi
その他、郊外にあるシンガポール動物園でもフリーWi-Fiが入りました。園内ではZOO@GUESTが使えます。バス乗り場やチケットインフォメーションでは人が多いにも関わらず、調べ物には困らない速度で利用可。帰りのバスを調べるのにも使えました。ただし、広い園内すべてで繋がる訳ではありません。入らないところの方が多いです。
シンガポールのホテルのフリーWiFi
ホテルのWi-Fiは快適に整備されているところが多いです。調べ物も入念に出来ますし、速度も気になりません。
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ホテルのWi-Fiはとても快適。 |
ホテルのラウンジでシンガポール名物コピを頂きながらインターネット。 |
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シンガポールでのフリーWi-Fiのメリット
@ 無料。とにかく安く済ませたいならこれです。
シンガポールでのフリーWi-Fiのデメリット
@ セキュリティ面の不安があります。クレジットカード情報等は入力を控えたいですね。
A フリーWiFiスポットを離れるとインターネットが利用できません。
B 利用者登録の必要があったり、フリーWi-Fiスポットを探したりと手間をかける必要があります。
2. SIMカードを購入してインターネットを利用する
シンガポールでは街中の様々な場所でSIMカードを販売しています。チャンギ国際空港では多数のカウンターで購入可能。両替商だったりSIM専門店だったりと様々です。10日間有効なツーリスト向けは、30SG$で100GBまで使えます。セットアップは店員さんが全部やってくれるのでお任せする事をおすすめします。ただ、説明がすべて英語になるので理解出来ない部分も多数ありました。最低限、何日間滞在するかという事を伝えられるとなんとかなります。
SIMカード購入のメリット
@ リーズナブルに自分専用のインターネット回線を手に入れられます。
SIMカード購入のデメリット
@ 空港などで購入する手間が必要。英語がわからないとどのカードを購入すれば自分に合っているのか理解出来ず、なかなか難しい。最低でも何日間滞在するのかを伝えましょう。
A SIMフリーのWi-Fiルーターに使用する場合、セットアップが難しい。店員さんに任せるとやってくれますが、英語がわからないとよく理解出来ない可能性も出てきます。
3.シンガポール用のWi-Fiルーターを現地でレンタルする
もちろん現地でもWi-Fiルーターのレンタルサービスが行われています。チャンギ国際空港でも借りられますが、英語が堪能でないと契約するのに不便があるかもしれません。理解に時間がかかるので、貴重な観光時間を費やさなければならないのも難点。
4.国際ローミングサービスを利用する
現地の通信会社の回線を利用して、日本で使用しているように自分のスマホを使用することです。飛行機が新たな国に着陸するや否や、すぐにSMSで通知が来て国際ローミングサービスの利用を促されますが、海外パケットし放題プランなどを契約していない限りはかなりの請求額が予想されます。モバイルデータ通信は必ずオフに設定するのをお忘れなく。この選択肢はあまり経済的とは言えません。
5.シンガポール用モバイルWiFiルーターのレンタル
シンガポール用レンタルWi-Fiでは、フリーWiFiやSIMカード購入のデメリットがリーズナブルな利用料金と引き換えに解消できます。
@ いつでも快適に使いたい!
A 安心して使いたい!
B 英語、中国語、マレー語が話せなくてフリーWi-Fiの有無やログイン画面の入力内容などが理解できるかが不安。
そんな方にはレンタルWi-Fiをお勧めします。旅行前にシンガポール用Wi-Fiルーターを予約して日本国内の主要国際空港で受取が可能。もちろん、宅配にも対応してます。
シンガポールでのフリーWi-Fiのメリット
@ 街中やホテル、地下鉄、バス等でフリーWi-Fiスポットの有無に関わらずに気軽にインターネットにアクセスできます。
A シンガポール到着後、初めて使うときに一度パスワードを入力するだけで、あとは電源を入れるだけで自動接続。2度目からは改めて設定する必要がありません。
B 自分だけのWiFiスポットだからセキュリティも安心。
C 日本語の説明書付き。いざというときの連絡先も記載してあるので安心です。
D フリーWi-Fiのように利用者が多くて速度が落ちる、なかなか繋がらない、ということがありません。あなた専用のモバイルWi-Fiスポットです。
シンガポールでのフリーWi-Fiのデメリット
レンタルするのに金額がかかるほかに1点だけデメリットがあります。それはフェアユーセージポリシーがあること。レンタル用WiFiは利用出来るデータに制限があります。 youtubeを長時間視聴したり、大容量データの送受信は控えたほうがいいでしょう。ホテルのフリーWi-Fiを上手く活用して便利で快適にレンタルWi-Fiを利用しましょう。
結論:シンガポールでのインターネット接続について
シンガポールでは、Wi-Fi環境が充実しており、多くのカフェやショッピングモール、ホテルなどでフリーWi-Fiが使えます。しかし、接続の手間や速度、いつでも繋がる快適さやセキュリティ面を考えるとシンガポール用のモバイルWi-Fiルーターが断然オススメです。
Wi-Fiルーターレンタル料も1日あたり700円前後でとてもリーズナブル。パスワードも一度設定してしまえば何度も入力せずに済むので煩わしさがありません。安全に使えて、一台あればスマホもパソコンも、友達の端末でもインターネット接続可能です。空港からの長距離移動も出てくるシンガポール旅行には必須アイテムです。
(調査:2016年12月)
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3. 番外編 シンガポールのコンセントの形状について
三穴のBFタイプのコンセントがメジャーですが、心配しなくても大丈夫。Wi-Fiをレンタルすればセットの中に変換プラグが付いてくるので安心です。(電圧は320V。)
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3穴のBFタイプがほとんど。 |
変換プラグが付属されます。 |
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